山崎貴監督の映画「ルパン三世THE FIRST」にて、コンセプトアート や背景のデザイン、プロップのデザインなどを担当させていただきました。
まず山崎監督の絵コンテを元にコンセプトアート でステージの全体の雰囲気を検討したり、アイデアを出しました。
フルCGの映画だったので、映画に出てくるかなりのモチーフは3Dモデルで作成する必要があります。特に映画に出てくる遺跡周りのモチーフは、固有の形を持っているので、全て作ることになりました。そこで必要になる背景やプロップのデザインをビジュアルで考えていきました。
特に遺跡のデザインは全く現実にはないモチーフで、かつストーリーとの関わりも深いので、イメージを作るまでにかなり苦労しました。結果的には網目のようなレイヤー構造を持った流線のデザインに落ち着きました。
細かく描き込むこともあれば、ラフでなんとなく雰囲気が掴める程度に描く、ということもあり、状況に応じてデザインを作る必要があります。そのシーンにかけられるコストなどから実現できる表現も変わってくるので、3Dのスタッフとも相談をしながら作業を行います。
この映画ではプリプロ期から関わることができたので、フルCGの映画の制作工程の全体像を知ることができました。
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