2020年は思いの外忙しくしていたけど、どうにも物足りない感じが募ってた。
そこで森博嗣さんの「面白いとは何か?面白く生きるには?」を読んでみた。
kitabatakeさんの「13年のエンジニア人生を振り返ってみた」の記事内で紹介されていた。これは今の自分が読んだ方がいいかもと思って読むことに。
記事はiosエンジニアの堤修一さんが運営している「エンジニアと人生コミュニティ」のアドベントカレンダーの記事でした。優秀なエンジニアの方が多くて刺激的なオンラインコミュニティです。
面白いことをしてないから面白くない
本のテーマが「面白いとは何か?」という壮大なもの。こういう抽象的な話は自分大好きなのではまりました。
刺さったのは「面白いことをしていないから面白くない」というトコロ。
なんとも当たり前に感じるけど、面白さっていうのは自分から見出した方が面白い。そんで自分でやってみないと面白くない。
暇な時は「何か面白いことがないなー」とか思ってしまうことがあるけど、面白いことをしていないなら面白くないのは当たり前だと気づけた。まして何もし内でゴロゴロしてるとますます面白くない。
面白さは空から降ってるものではなく、自分で作るもの、とのことです。そうありたいと思いつつ、なかなか日々の仕事に追われてると、面白さを作るという発想が出てこない気がする。目の前のことを「こなす」だけになっちゃうというか。
絵を描くことを例に考えてみると、はじめは描くこと自体が新鮮で、描くことを通してものをよく見るようになるから、それ自体が面白く感じていたような気がする。本の中でも、新鮮なことは面白さの1つの要素になると書いてあった、と思う。
ただ新鮮さは新しいことにしか感じられないので、同じやり方をやってると面白さは徐々に減っていく。そうならないためには、視点を変えたりやり方を変えたり、やってること自体を変えたり、とにかく色々変えて行かないといけんと思う。
絵に関してだったら、新しい描き方を試すとか、今までより上手くなるとか、そういう変化は自分も求めてる。最近はよく左手で絵を描くようになったけど、これも自分の中で面白いことを探してそうしたのかも。
面白いことを知ってるから面白くないと感じる
どうやったら面白くない時に面白いことを見つけるか、というのが問題なわけだけど、
面白くないと感じている人は、面白いことが何かは知っているので、面白いことに近づくことはできるらしい。
面白いことが何か知らない人は、面白くないことにも気づけない、というロジック。
確かにそんな気がする。
過去に自分がした体験で面白い体験を知っているからこそ、「面白くない」と感じることができるわけです。
なので面白くない時は、面白くない原因探って取り除くより、自分が感じたことのある面白さに近づてみるのが良さそう。
手っ取り早いのは似た状況を再現する。
自分は気分を記録する「Moodistory」というアプリで気分を記録してるんですが、寝ている時や座っていいる時に比べて、立ってるときの方が気分がいい時が多いです。
なので面白くない時は、とりあえず立ち上がるのがまず最初にやると良さそう。
今面白くないのに、急に面白くなるのは難しいので、少しずつでも面白い方に近づいて行きたい。
本の中では、農業に例えて「畑を耕す、種をまく、雑草を取り除く、収穫する」という手順を紹介してました。
天気がよくないと収穫できないとも書いてあったので、必ずいい結果になるとは限らないけど、何か始めないと面白くならないということでしょう。
畑を耕すってのは環境を整えるってことなのかな。
面白いことを作る、のが目標なら、自分の生活する場所を面白いことを作れる環境にする。
面白い人と仕事をすると、自分が今まで注目していなかった手法や考え方を知れたりするからそういうのも有効かも。
面白いことがないなら、面白いことをしないと面白くならない。面白いことがわからないなら色々やってみたり、探してみたり、視点を変えてみないといけないと思いました。
おわりに
全然関係ないですが、高原は絵の技術書を出版することになりました。
なんとこの度絵の技術書を出版させていただくことになりました。
本の感想の最後に自分の本の宣伝をするのも変な感じがしますが、
興味があれば見ていただけると嬉しいです。
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普段あまり背景を描いてない人でも参考になると思います。
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