【Voicy文字起こし】フリーのイラストレーターの起こし仕事のついて(ゲスト:池田さん)

-どんな仕事をされているのですか?-

*この記事はvoicyの#9 イラストレーターの池田さんにインタビューを参考に書かれています。

 

 

いけださんのTwitterはこちらです↓

 

 

高原:こんにちは。

 

今日は、プロのイラストレーターの方に来ていただいております。

 

池田さん、軽く自己紹介をお願いしてもよろしいでしょうか。

 

 

池田:はい、わかりました。

 

フリーでイラストレーターをやっており、非常勤講師をやっております、池田(@ikeda_cpt)と申

します。

 

 

高原:よろしくお願いします。

 

今日は、お忙しいところありがとうございます。

 

 

池田:いえいえ、とんでもございません。

 

せっかくお誘いをいただいたので

 

 

高原:フリーでイラストレーターをされているということなんですけど、イラストレーター

ということは、 どういう系のイラストが多いんですか?

 

カード系とかそういったものが多いんでしょうか。

 

 

池田:そうですね。

 

TCG、いわゆるトレーディングカードゲームに、ソシャゲがメインですね。

 

本当に時々ですけど、本の関係のお仕事とか来て、挿絵描くなりとか。

 

 

高原:絵のテイストってどういう系のものを書かれているんですか?

 

キャラクターの絵が多いんですか?

 

 

池田:はい、キャラが多いですね。

 

時々モンスターとかクリーチャーとか描くことはありますけど、メカとかもあるん

ですが、そっち方面はそこまで得意ではないんですが、基本的に人間を描く

のが得意な方ですね。

 

 

高原:カラーのイラストですよね?

 

 

池田:そうですね。

 

 

高原:もうちょっといろいろお聞きしていきたいなと思うので、一回切りたいと思います。

 

 

– イラストレーターの仕事の流れ –

 

 

 

 

高原:イラストの仕事ってどんな感じで進むのかっていうのをお聞きしたくて。

 

実は僕はイラストのお仕事ってそんなにしたことがなくて、完成した絵として

出すじゃないですか、イラストって。

 

その辺の進め方ってどんな感じで進んでいくんですか?

 

仕事の連絡が来て最初にラフを出してみたいな感じですよね?

 

 

 

池田:そうですね。

 

最初、クライアント、もしくは仲介様からメールが届きまして、やってみません

か?こんな条件で、こういう感じの内容で、お値段とか書いてあれば、そこで

交渉するとかして。

 

あとはWeb公開可能かどうかとか。

 

修正もあるんですけどね。

 

それも回数制限ができるなら、設けたり。

 

お仕事を進めるうえで、まず最初にラフを出すか、カラーラフを提出するか。

 

それをお見せした後に、じゃあ次に進めていいよ、もしくは、ここ直して、

とそういうのが来たりするんですよね。

 

僕の手順としては、一度カラーラフを提出して、そのあと途中経過を出して、

途中経過OK だったら完成稿を出すという感じで、納品をし、そこから請求書を

書くのが必要なら作成するなどして、それを出し

ておしまい、という感じですね。

 

 

高原:ありがとうございます。

 

お仕事をメールでいただく、ということだったんですけど、池田さんのTwitter

とかホームページとかをご覧になって連絡してくれる、ということなんですか?

 

 

池田:僕の場合だと、「pixivを見てご連絡させてもらいました」というのが多いですね。

 

 

ホームページは昔あったんですけど、全然更新しなくなっちゃって。

 

pixivの方がアップとか簡単ですし。

 

Twitterも宣伝になるといえばなるのかな、と思いますね。

 

 

 

高原:僕も、ホームページは面倒くさくて。

 

大変ですもんね、何個も投稿していると。

 

 

池田:そうなんですよね。

 

2つが限界かな、ってなりましたね。

 

 

高原:進め方の時に、ラフを出す時に線画は結構きっちり描くのか、それとも厚塗り

みたいな感じで描かれていく、みたいな流れで進められていますか?

 

 

池田:僕の場合は、ラフは線も全然整えてなくて、せいぜい顔がきれいかな、こんな

顔立ちにするのね、というのを確認できるくらいなんですよね。

 

それ以外はべた塗にして、暗めに塗った後にオーバーレイで上から光を

乗せて、こんな感じにします、と。

 

大まかな形はお伝えするんですけど、完成になるに近づいていくと別物になる

ケールが多いですね。

 

 

高原:構図とか、どこに何があるのか、というのを見るような感じなんですかね?

 

 

 

池田:そうですね。

 

大体そういうところを見ていただいて、OKならそれで、というのと。

 

あと、さっきの話にも戻るんですけれども、受ける前にも相談することの1

なんですけど、Web公開、修正回数、ともう1つありまして、例えば修正が来る

じゃないですか、途中経過を出したときに。

 

その内容って、カラーラフの段階でも言えるのでは?というのが来ると、それは

応じることができないかな、というのをお伝えしたりはしますね。

 

 

高原:最初は、大体のところを確認するために、出してるわけですので、そのとき時

(カラーラフ提出時)に言えよ、ということですよね?

 

 

 

池田:ただ、カラーラフを出したときにイメージと違いすぎる場合は、そこはすみませ

ん、となる時 もありますけど、ちょっとその修正はおかしいのではないか、

ということになると、少しメールでやり取りしたりとか。

 

 

高原:ありがとうございます。

 

では、また一旦切ります。

 

 

– イラストレーターになるには-

 

 

高原:このラジオを聞いてる方々は、イラストレーターになりたいとか、プロになりたい

です、みたいな人たちが聞いてくれてるらしいんで、イラストレーターになる

にはどうしていったらいいですか?

 

例えば、営業だったりとか、最初仕事がもらえなかったところからもらえるように

なるまでっていうのは、どういう風にされてましたか?

 

 

池田:少し悪い例ともいえるんですけど、僕の場合だと、ソシャゲが一番にぎわって

いたころにフリーになったんですね。

 

会社を辞めた時が、もう6年ぐらい前かな。

 

その時、サイゲのソシャゲとかがすごい真っ盛りな時期で、ソシャゲの発注が

ガンガン来るよ、みたいな感じの時にフリーになったんで、そこからお仕事

もらって、そこから発表していって、それがどんどん繋がって、

仕事になったって感じなんですよ。

 

そういう意味では、僕営業ってしていないんですね。

 

 

高原:ではさっき仰っていたpixivとかには、絵は乗せていたわけですよね?

 

 

池田:そうですね。

 

こんなお仕事しました、というのをやって、それが次に次に繋がって、という感じだったんですね。

 

ですが、僕の知人なり、友達とかにいるんですよ、営業なさってる方とか。

 

カードだけのお仕事、ソシャゲだけのお仕事ばかりで、もう少し広がりが欲しい

なとか、ちょっと新境地開拓したいな、という方は自分から興味のある分野に

営業しに行って、担当の方にお見せして、その時に、ああした方がいいよ、

とか直にあった時ならではの、詳しい業界の話とかその辺についてすごく

教えてくれるらしいんですよ。

 

だから、営業周りした方全員言うんですけど、行ってよかった、ということを

聞きますね

 

 

 

高原:そうなんですね。

 

昔ながらの、作品をもっていってみてもらう、っていう感じの営業の仕方ですよ

ね。

 

池田:そうですね。

 

ただ、会社にもよるんですよね。

 

お電話で、そちらに営業をさせていただきたいのですが、とした時に、じゃあ

メールで作品を送って、という会社も中にはいらっしゃるんですね。

 

 

 

高原:そうですよね。忙しいしっていうのもありますよね。

 

 

 

池田:そうなんですよ。

 

本当は直で会う方がおそらく勉強にもなるし、いいやり取りとか、情報量が全然

桁違いだと思うんですけどね。

 

 

 

高原:池田さんは、フリーになる前はゲーム会社にいらっしゃったんですか?

 

 

 

池田:そうですね。

 

ゲーム会社でチーフをやってました。

 

 

 

高原:その流れがあったから、フリーになる時もすんなり始められたんですかね?

 

 

 

池田:絵を描くことは、基本的に好きでしたから、会社に行きながら自宅に居るとき絵を

描いて、pixivに投稿したり、古いんですがお絵描きチャットとか、今ではpixivチャットかな。

 

ああいったものに参加して、遊んだりしていましたね。

 

 

 

高原:もし今からイラストレーターになりたいとか、僕もこの先もイラストの仕事とか

ちょっとずつやりたいなと思ったりしているんですけど、そういう場合はどうして

いけばいいんですか?

 

さっき仰ったような営業とかをしていった方がいいんですかね?

 

 

 

池田:プロの業界の方が見て、あなたにはちょっとここが足りないと思う、とか、

こうした方が良いのではないか、というのを聞けるとは思うんですよね。

 

生の意見だけに生々しいお話も聞けるのではないかなとも思いますし。

 

結局のところ、実力がものをいうところもあったりしますので、お仕事が欲しかっ

たら毎日習慣で描いて、毎日Twitterに投稿されている方とかいらっしゃい

ますよね。

 

 

 

高原:そうですよね。

 

基本はいっぱい描いてうまくなって、溜まったらそれを会社とかに持っていく

流れになりますかね?

 

 

 

池田pixivでもTwitterでも、常に絵描きを探してる方っていらっしゃるらしいんです

よ。

 

ちょっと目に留まるものを描く、というのは難しいんですけれどもね。

 

その、目に止まるものとは何か、というのを考えるとこれは個人個人考えは

違いますが、営業先の方に聞いたら教えてくれるんじゃないかなと。

 

 

 

高原:編集の方というのは、出版社とかに営業に行った時の編集の方、ということです

かね?

 

 

池田:そうですね。

 

ゲーム会社にも中には持ち込みされる方もいらっしゃるらしいですね。

 

 

高原:ゲーム会社にも持ち込んでいいんですね。

 

 

池田:フリーのイラストレーターとして持ち込んでいたか記憶があいまいなんですけれ

ども、そういうことがあったりとかね。

 

高原:ありがとうございます。

 

 

– うまくなる人ってどんな人? –

 

 

高原:デッサンのお話で、最終的にはデッサンが大事だ、ということですかね?

 

 

池田:そうですね、それはもちろん。

 

仕事を発注する側は、発注する時にそこをすごく注意深く見ますので。

 

発注した時に、あれ?というのが出てくるのをなるべく防ぎたいな、というのが

発注側の気持ちかな、とは思いますけど。

 

パースはそうですけど、耳タコものの話なんですが。

 

僕がこんなことをいうのも、以前取引先さんから、池田さんは基礎面がしっかり

していらっしゃるので発注するのに安心できる、ということを言ってもらったこと

があるんですよ。

 

あぁ、やっぱりそこに尽きるんだな、ということを実感しましてですね。

 

 

高原:基本的なところができているということをアピールできる方がいい、という感じ

ですかね?

 

 

池田:はい。

 

発注側が不安を感じないためには、基礎を築くって大事なんだなと。

 

 

高原:基礎的なことを勉強する時というのは、池田さんは講師もされているとのこと

なんですけど、専門学校ですよね。

 

専門学校でもデッサンとか勉強できるものなんですかね?

 

 

池田:はい、できます。

 

 

高原:そのような授業があるという感じなんですかね?

 

 

池田:そうですね。

 

僕は担当ではありませんけれども、僕はCGを教えたりする方ですけれどね。

 

他の先生がデッサンを教えたり、元漫画家のアシスタントの方もいらっしゃった

り、現役の漫画を描いてる方もいらっしゃったりして、そこでプロの直の授業とか

をやってたりするんですけど。

 

 

高原:池田さんにお聞きしようと思っていたんですけど、池田さんから見て、うまくなる

生徒とうまくならない生徒はどういう風な違いがあると思いますか?

 

 

 

池田目的、目標を持っているか否かですよね。

 

 

 

高原:やはりそこですか。

 

 

池田:目に見えて吸収力も違えば、成長もするな、という子が多いですね。

 

僕・私はこの人みたいに描きたい、描けるようになりたいとか、こんな風に

なりたいとか、具体的であるほどそこに行く手順も考えるんですよね。

 

それがしっかりできている子ほど、伸びるのも早いし、僕も教えることが少なく

なるので。

 

僕の尊敬するイラストレーターさんも言っていたんですけど、上手いやつは

放っておいても上手くなる、という。

 

 

 

高原:そうなんですよね。

 

僕もそれが一番思うところですね。

 

誰に教わらなくても上手くなる、みたいな。

 

 

 

池田:なかなか身も蓋もない…

 

 

 

高原:身も蓋もないですよね、学校側としては。

 

それをできるようにしてあげたい、というところもあるとは思うんですよね。

 

 

 

池田:学校に来てくれるなら、なるべく描く楽しさ、創る楽しさをお伝えしたいですし、

僕も過去ワークショップや、セミナーとかに出た時に、その講師の方は、楽しさ

を伝えたい、ということに重点を置いていらっしゃいましたから、見習って

いるんですけど、なかなかうまくいかないですね。

 

 

 

高原:そうですね。

 

結局楽しくないと、続かないしうまくなれないし、やめちゃいますもんね。

 

上手くなる人は目的がある人、と仰っていたんですけど、逆にこの人は全然

うまくならないな、とか、ずっと同じレベルだな、という人はどういう人ですかね

 

 

 

池田根拠のない自信をずっと持ってるような方でしょうか。

 

 

 

高原:それがだめなんですね。

 

根拠のない自信があるから、上手いから大丈夫だ、と思ってしまっている感じ

なんですかね?

 

 

 

池田:自信はもともと根拠のないはずのものなんですが、なんて言うんだろう。

 

これは、うぬぼれなのかな?

 

「自信」と「うぬぼれ」は違うものだと思うんですけど、うぬぼれとなると驕り高ぶる

ものができて、他人を見下したりとか、優越感とか、そういう感情が出てくると

だんだんやれることもやれなくなってくるのかなぁと思っているんですが。

 

 

 

高原:これは耳が痛いですね。

 

自分に主軸を置いて、自分のやりたいことというか、そっちを目指す方が上手く

なりやすい、という感じですかね?

 

 

 

池田:こういうのって、人が発言してたことなんですけどね。

 

自分が描きたいものを描きたいようにかけ、というのと、自分が創るものは絶対

的なものだ、とか、最大なのは、人の評価を得るために描くとか

 

 

 

高原:人の評価を得るために描かない方がいいということなんですかね?

 

 

 

池田:学校って、矛盾してて評価を出してしまうんですけど、ですが、評価をもらうため

に描いたり生きたりしてると、だんだんつまらなくなっていくんですよね。

 

これは、学校の普通の授業でも創作でも共通しているのかはわかりませんが、

評価とはすごく敏感な話題といいますか、Twitterでもなんにせよ、「いいね」

とかの数とかも気にしすぎると窮屈になってくるんじゃないかなと。

 

 

 

高原:そうすると、尻すぼみになってしまう可能背がある、ということですかね?

 

 

池田:そうですね。

 

 

高原:ちょうど、昨日それに関する放送をして、池田さんの解釈と違うことを言っていた

んですけれども、でも同じ部分もありますね。

 

仕事をもらうために、最初は流行りの物とかも描いていかないといけないのか

な、とか思ったりして。

 

そこから、さっき仰っていた基礎力のところとかを認められてきたら、自分の

やりたいこととかを足していく、というようなことを言っていたんですけれど。

 

 

 

池田:高原さんの仰る通りですね。

 

漫画家の「ジョジョ」の荒木飛呂彦先生、あの人も、最初流行りの絵柄でやらさ

れたんですって。

 

「ジョジョ」が始まる前、「魔少年ピーティー」とか、「バオー」とか描いてたわけ

ですけどね。

 

あっち方面が本来荒木先生の絵柄に当時近かったみたいなんですが、

「北斗の拳」が流行ってるからこの絵柄にしろ、というので「ジョジョ」の1部、

2部、3部のような、敵が濃いのが出来上がったらしいんですね。

 

「ジョジョ」自体がブランドとして売れ出したころから、7部とかは特に荒木先生の

自分の趣味で完全にやったと、何かで書いていたんですよね。

 

 

 

高原:最初は我慢ではないですけど、やりたいことは違うけど、流れに乗ってきたところ

で自分のやりたいことというのを出していったことが上手くいった理由かもしれな

いですね。

 

 

 

池田:そうなんですよ。

 

意外と、編集側なり指示してくる人から、こうした方がいいよ、というので。

 

でも本人は、嫌々やるんですけど、その「嫌々」が意外といい方向に行ったり

するんですよね。

 

 

 

高原:昨日ラジオでも言ったんですが、最初やりたいことがわからなかったりするから、

言われた通り1回やってみたら結構うまくいったりするのかもしれないと思った

んですよね。

 

 

池田:これの最大の例が「ドラゴンボール」ですよね。

 

人によっては古かったりする例えなんでしょうけど、今も「超」とか、今年末に

映画もあるみたいですけど。

 

「ドラゴンボール」も最初は連載が終わりそうだった、というお話が有名じゃない

ですか。

 

 

– 基礎に返ること、教えること –

 

高原:もう一つお聞きしたかったのが、普段絵が上手くなるためにとか、仕事以外で

習慣づけているとか、練習してることがあったりしたらお聞きしたいんですけど。

 

 

池田:僕の場合、古い話ですけどね、デッサンの予備校とかありますよね。

 

そういうのに行ったりして。

 

 

高原:僕も行ってましたね、最初。

 

 

池田:もう、7年前くらいの話ですけど。

 

一時期行って、そこでデッサンを復習して。

 

ああ、そうか、こうすればいいんだ、とか、自分の迷いが晴れた、とかがあるん

ですね。

 

 

高原:わかります、それ。

 

物の見方とか、新しい発見があったりしますよね。

 

 

 

池田:迷ったときって「基礎に返るのがいい」って言うんですよね。

 

坂本龍一さんが言ってたのかな。

 

「バック・トゥ・ザ・ベーシック」という言葉があって、迷ったら基礎に返れ、

という言葉で、だから僕もセミナーに出たり、ワークショップに出たりして、

初心に返る、ということをなるべくやっているんですね。

 

そこで教わったことを、授業でも活かせるのであれば活かして

教えたいし、今やってる授業にも反映して、先生先週セミナーに行ったんだ

けどね、こういうの教えてもらったから教えるよ、、フォトショの便利機能、

こんなのあるんだよ、とか。

 

 

高原自分も常に学んでいくというか。

 

 

 

池田:そうですね。

 

講師のお仕事をし始めて分かりましたが、自分がいかに分かっていないかって

自覚できるんですよね。

 

 

高原:人に教えようとすると、あれ?上手く説明できないな、みたいなことを思われたり

ということですよね。

 

 

池田:自分がそう思うので、これはつまり俺がわかってないんだ、ということ、じゃあ

どうしよう、勉強しに行こう、となるわけですよね。

 

 

 

高原:人に教えてみるというのは、自分の中のわからない部分がはっきりするのかも

しれないですね。

 

 

 

池田:そうなんですよ。

 

僕はそれではっきりしたので、ワークショップやセミナーに積極的にいくように

なって。

 

これ(はっきりしないこと)何とかするにはどうすればいいんだろう、というのに、

自分のわからない物に沿ったセミナーなり探して、行って、あ、そういうことか、

地味にわからなかった長年の疑問が解けた、という時、僕は次に進むと

テンションが上がるんです

 

こういうのがあるんだよ、すごいでしょ?という感じで伝えたいんですけどね。

 

 

 

高原:今のお話すごく面白くて。

 

勉強して、それを自分で実践するだけではなくて、さらにそれを人に伝えたり

すると、さらに理解が深まるかもしれないですね。

 

 

 

池田:そうですね。

 

一回聞いただけでは絶対覚えられないな、というのは常々思います。

 

どんなにメモを執っても、どんなに頭の中でシミュレーションできるとしても、

一回やってみて、できた、とか、できないな、なんでなんだろう?というのに

ぶつからないと、伸びるものも伸びにくいのかなと。

 

 

 

高原:僕もVoicy始めてから、実践が大事、という話をすると、絵でも実践するじゃない

ですか。

 

 

 

絵で実践する、ということと、人に説明する、というのは違うアウトプットになる

じゃないですか。

 

絵だったら、感覚でできていた部分も、口で話したり、文章にしようとすると、

わからないことがわかったりするから。

 

例えば、2D3Dでやろうとしたら違う脳を使うじゃないですか。

 

いくつか、違うアウトプットをするとわからない部分がわかるようになるのかも

しれないですね。

 

 

 

池田そのようにアウトプットをするのと同時に、言語化するのも大事ですよね。

 

自分は、今何がわからなくて何につまずいているんだろう、というのを書き記し

たりして。

 

表現する方って口下手のイメージが僕もありまして。

 

授業でもそこにすごく引っかかったんですよね。

 

一年目、二年目とか、あれ、上手く言葉にできないな、と思いまして。

 

 

 

高原:そこはちょっと良い感じにやっておいてとか。

 

 

池田:そういう言い方しかできないのが歯がゆいな、とは感じましたね。

 

 

高原:僕も、上手い人に質問しても、そこはいい感じにやればいいんじゃない?

みたいなことを言ったりしてくれるので、マジか、と思ったりするんですけど。

 

 

池田:高原さんの仰る通りで、特にその分野でレベルの高い人って本当にそういう

言い方をよくなさるんですよね。

 

 

高原:感覚派じゃない、理屈でやってる人もたまにいたりもするんですけどね。

 

すごい感覚派の人もたまにいますからね。

 

 

池田:そういう方にこそ、講師の側に立ってほしいな、とか思うんですけどね。

 

 

高原:そういう人の頭をのぞいてみたいというか。

 

 

池田:伝える能力を鍛えてくれ、とかそういう話ではなく、僕も、この人の頭の中はどう

なっているんだろう、が興味深いですね。

 

 

高原:ありがとうございます。

 

すごい勉強になりました。

 

もっといろいろ勉強しなきゃな、って思いました。

 

 

池田「勉強」っていうと堅苦しいかな、というのが僕の中にあるんですよ。

 

誰が言ってたのかな。

 

何かのネットのアレ(インタビュー)だったかもしれないんですけど、習慣に

しちゃえばいいんだよ、みたいなことを。

 

「努力」っていう言い方は堅いかな、みたいなので、ああ、なるほど、習慣ね、

みたいな感じでしたね。

 

 

高原:僕もさっき努力、とか言ってみましたけど、あまりやってないんで。

 

やりたいことをやってるってだけなんで。

 

本来そう言う感じで、習慣づけて、ストレスがかからないようにやった方がいい

ですよね。

 

池田:これは、セミナー、ワークショップに行ったときに講師の方、全員が言ってました

けど、楽しみなさい、って。

 

 

高原:そこを忘れちゃったりしますけどね。

 

難しいですよね、技術とかに目が行き過ぎて、下手なところをとにかく無くそう

みたいな。

 

 

池田:評価の話に戻りますけど、やはり矛盾するんですけどね、なかなかそこの折り

合いが難しいんですが。

 

僕が今言っていることは、きれいごとに寄ってる方だと思うんですけど、

それでも楽しむことを忘れないでもらいたい、というのはありますね。

 

 

高原:本当にその通りだと思います。

 

楽しんでやっていって、結局技術はそれについていくから、楽しんで継続して

やる、というのが大事ですよね。

 

 

池田:絵って感情を込めると籠りますからね。

 

それが他人に伝わって、いい絵だな、みたいなので共感が広がっていったら、

これはもう理想論ですけど。

 

 

高原:その通りだと思いますね。

 

この人本当に楽しそうに描いてるな、と思うとこっちも楽しくなってくるような感じ

ですよね。

 

今日は本当にありがとうございました。

 

 

池田:こちらこそありがとうございます。

 

 

高原:僕のTwitterのページに池田さん(@ikeda_cpt)の作品のページのリンクも貼ってあるので、

池田さんの作品をご覧になりたい方はぜひそちらのページに行ってご覧

いただければと思います。

 

という感じで、今日はありがとうございました。

 

池田:こちらこそありがとうございます。

 

*この記事はvoicyの#9 イラストレーターの池田さんにインタビューを参考に書かれています。