Blenderマジすごい
今日はBlenderについて語りたいと思います。
今個人で脱出ゲームを作っていますが、そのグラフィックのほとんどすべてをBlenderで作ろうということをしています。
そもそもBlenderとは何かわからない人もいるかもしれません。
Blenderとは3Dの無料ソフトで、ものすごく多機能で様々なことができるソフトです。
今年に入ってBlenderをメインで使用するようになり、仕事でもちょくちょく使用しています。
このすごいところが、ほとんどできないことがないという点です。
むしろ出来ないことを探すほうが難しいくらい多機能です。
3DCGソフトというのは、統合型ソフトという色々な機能が入っているものでBlenderやMayaのような統合型のソフトと、ひとつひとつの機能に特化したソフトZBrushやサブスタンススペインターなどの特化型のソフトがあります。
その中でBlenderは全体的にいろいろできる統合型ソフトに入っています。
普通はフリーソフトって有料版より機能が劣っている、サポートが受けられない、更新が遅い、動作が不安定など悪い面が多くあります。
しかしBlenderの場合は有料のソフトよりも他のソフトを使う気にならないくらい多機能です。
昔のBlenderはUIに癖が強かったらしく、僕が大学時代に使用していた時も癖が強い時期でした。
前はオブジェクトの選択が右クリックだったりしていました。
普通の感覚では、オブジェクトを選択するとき左クリック、ですよね。
右クリックの場合はWindowsやMacで共通だと思いますが、プロパティ的な特殊なことをする際に右クリックして、左クリックは基本操作をするという気がします。
Blender2.8になる前は、右クリックでオブジェクト選択だったらしいです。
ほかにもUIが特徴的で、それが初学者のネックになっていたということがあったらしいです。
現在Blender2.9のベータ版が出てきてますが、2.8になってからすごくUIが良くなっています。
オブジェクトも左クリックになり、僕からするとかなり直感的に使用できる感じになっています。
昔から使用していた人からすると、また感想が違うかもしれないですけど、最近触り始めた僕的には初心者でも普通に使えるなという感じがしています。
機能が多すぎるのでショートカットがものすごくありますが、それも検索で調べながら出来るので、結構使いやすくなっているすごいソフトです。
しかもBlenderは絵も描けます。
グリースペンシルという3D空間上にお絵かきが出来るという機能があって、それでアニメーションなども作成できます。
それはかなり昔からある機能のようですが、2.8からバージョンアップされて、フォトショップのブラシのような絵の具のような量感のある表現が3Dの中でできるようになっています。
元からある機能ですが、フレームアニメーションで2Dのアニメーションと同じでフレームごとに打って描くことができるという機能が入っているので、その辺もすごくよくなっています。
このことから僕は絵を描くことにも結構使おうとしています。と言いつつまだあまりできてませんが。。。
とても多機能ですごいソフトだということは、僕が言わなくても分かっている人は分かっていると思いますが、本当にすごいなと感じながら毎日開発をしています。
ソフトをまたぐのは面倒だよね
今作ってる脱出ゲームはグラフィックを3Dで作ってますが、システム上3Dのモデルを扱うわけではありません。
脱出ゲームをしたことがない人のために説明すると、脱出ゲームは基本的に2Dのゲームが多いです。
左右で見ている視点を切り替える形で、前・右・左・後といった感じで視点を切り替え、その視点の中にある絵をどれかクリックするとズームして調べられます。
今の説明では難しいかもしれないですが、脱出するまでの過程でパスワードとかの情報が必要です。
そういうった必要な情報を他の視点に切り替えつつ探し出します。その情報を見つけて謎を解き、外に脱出する、ってのが脱出ゲームです。
別に3Dで作る必要はありません。
ですが今回はグラフィックの量が少し多いので、グラフィックの部分はBlenderを使用して3Dを作るようにしています。
で、3Dでグラフィックを作る中で、自分的に面倒なのがソフトをまたぐことです。
Blenderはすごく多機能ですが、テクスチャーなどは他のソフトと併用しないと細かく作るのは難しいです。
今回3Dペイントでサブスタンススペインターを使うので、そこでモデルを受け渡したりしますが、その作業が自分的に面倒です。手間はかからないんですが、そこで一度作業が中断される感覚がありがとうございます!、、
個人的にはこの3Dのソフトに限らず、なるべく使っている道具をまたぎたくないと思っています。
絵を描くとき紙で下書きして色塗りだけデジタルでやることがあると思いますが、その作業はあんまり好きではありません。
その理由は、まずやり取りに手間がかかるということです。
最初のイメージを持ったまま完成形に近づけたいといと思っていますが、ソフトをまたぐ際に感覚が変わってしまいますし、当然スピードも落ちます。
このことからもなるべく1個の画材で完結したいっていと思っています。
3Dソフトでも画材みたいなものだと考えた場合、なるべくソフトをまたぐ回数の少ないほうが良いと思っています。
特にこれは技術的にしょうがないことだと思いますが、シェーダーはソフトごとに設定をします。
シェーダーというのは、オブジェクターに影がついたり、光を返したりする作業を設定するもので、テクスチャーなどもシェーダーに含まれます。
BlenderだったらBlenderのcyclesなどのシェーダー、MayaだったらMayaのシェーダー用に設定をします。mayaならarnoldとかでしょうか。
ソフトをまたぐとその都度設定し直さないといけないので、Unityにもっていく場合でまた設定しなければいけません。
最終的な見た目は、最終的に使用する3Dソフトで調整しなければいけないので、そこが手間になってしまうためソフトをまたぐ回数が少なくなると良いなと思っています。
無料のソフトを使うと良いこと
少し話がそれましたが、Blenderの話に戻ります。
Blenderは機能がすごく多いというところもメリットですけど、無料という点がすごく良いです。
なぜ、あれが無料で作れるのか僕の理解を超えています。
昔からコツコツ開発をして進めているのと、オープンソースなのでプラグインなどを有志で多くの方が作成しています。
設定したカメラを一括でレンダリングしてくれるプラグインとか、便利なプラグインが色々あります。
デフォルトだとアクティブなカメラしかレンダリングしてくれませんが、10個カメラがあったらその10個のカメラを一気にレンダリングしてくれプラグインがあります↓。
RenderBurst
このように有志でいろいろ作ってくれている人がいます。
オープンソースはそういったところがすごいのかなと思います。
みんなで作っているから、無料でもどんどん良いものが出来ています。
バグは普通に有料のソフトでも報告すると思いますけど、そこが無料なのがすごいということです。
僕が最近思っていることは、自分一人だったら月10万円以上の有料のソフトでも問題ないですけど、
チームで何か作成することになると、ソフトウェアのライセンス費用が人数ごとにかかってくるため、コストがかさんでしまいます。
無料のソフトだと、何人増やしても無料なのでそういった点が強みです。
会社規模で100人とか大人数でゲーム開発や音楽を作るとなると、100本分のライセンスが必要です。
企業用ライセンスなら大人数でも多少安くなるとは思いますが、それでも費用は大きくかかるのでその負担が無くなることも良いと思います。
まあ中には割ってソフトを使っている人もいたりします。
僕は1本も割れソフトを使っていないです。宣言することではないですけど。
自分で仕事しているときに、割っているソフトだとなんだか気分悪いですし、もちろんサポートも受けられないです。
昔は会社ぐるみで割れソフトを使っている会社があったらしいですが、ソフトがサブスクリプションに移行してきて最近は減ってきてるのかなと思います。
無料だと、お金をけちけちする必要もないですし、お金が心配の人はBlenderを使ったらいいのではと思います。
Adobeのクリエイティブクラウドでソフトを全て使えるやつを5000円で入れていますが、あれも最近は抜けたいなと思っています。
フォトショップをメインで使っていますが、premireProは無料で高機能の映像編集ソフトのダヴィンチ・リゾルヴで置き換えようかと
最近ダヴィンチの講習を受ける機会があったので、ダヴィンチ・リゾルヴをこれからはそっちを使おうと思っています。
2Dのソフトは、自分的にはフォトショップが一番慣れてますが、そのうちそこもGIMPに切り替えられないか試してみようかなと思います。